バーボン・ウィスキーの金字塔の「ワイルドターキー」
七面鳥のラベルが特徴的で、ジョン・F・ケネディやアイゼンハワーなどアメリカ歴代大統領が愛したウィスキーといわれています。
今回は、アメリカ大統領も魅了したバーボンウィスキー「ワイルドターキー」について紹介します。
そもそもバーボンウィスキーって何?
ワイルドターキーはバーボンウィスキーの一種です。
バーボンを知らない方のためにバーボンの歴史や製造条件について紹介します。
バーボンの歴史
バーボンウィスキーは世界5大ウィスキーのひとつで、アメリカで生産され、一定の条件を満たしたウィスキーがバーボンと名乗ることができます。
バーボンが生まれた歴史は古く、1789年の6月14日にエライジャ・クレイグという牧師が作ったウィスキーがバーボンの始まりだと言われています。
バーボンの条件
バーボンは主原料(51%)をトウモロコシで使わないとバーボンと名乗れません。
また、アルコール度数80度以下で蒸留することや、内側を焦がした新しいオーク樽で熟成するなど厳しい決まりがあります。
ワイルドターキーの特徴と評価
バーボンの条件を学べたところで、本題のワイルドターキーの生まれた歴史や製造のこだわり、味わいなどについて紹介します。
ワイルドターキーの名前の由来とは?
ワイルドターキーは、1940年にトーマス・マッカーシーが七面鳥狩りをしているときに、仲間に振る舞ったバーボンが好評で、仲間から「ワイルドターキー」と名付けられたのが始まりです。
ラベルにも「ワイルドターキー」の由来の七面鳥が描かれています。
また初期のラベルは七面鳥が前向きでしたが、1999年に「七面鳥の顔が恐い」という理由で、現在の横向きのラベルになりました。
ワイルドターキーの製造場所
ワイルドターキーはアメリカのケンタッキー州、ワイルドターキー蒸留所で作られています。
元々はリピー蒸留所という名前でしたが、1970年に、オースティン・ニコルズ社が買収しワイルドターキー蒸留所となりました。
ワイルドターキーの製造のこだわり
ワイルドターキーは一般的なバーボンの蒸留時のアルコール度数よりも低いアルコール度数で蒸留しているのが特徴です。
アルコール度数を下げて蒸留することにより、加水量を減らし、フレーバーや風味を損なうこと無く、素材の味を生かした正統派なバーボンを作っています。
ワイルドターキーの味わい
ワイルドターキーは、素材を生かした豊かな風味とコクのある味わいが特徴です。
主にバーボンウィスキーはトウモロコシやライ麦、大麦などの原料を合わして作られますが、ワイルドターキーの原料比率は非公開となっています。
しかしワイルドターキー蒸留所の最高責任者によると、トウモロコシの比率が一番低く、ライ麦や大麦の比率が高いと述べています。
ワイルドターキーのおいしい飲み方
素材の味を生かした正統派バーボン、ワイルドターキーのおいしい飲み方を3種類紹介します。
バーや自宅で飲むときの参考にしてみて下さい。
ワイルドターキーのオン・ザ・ロック
ワイルドターキーを氷の入れたグラスに注ぐシンプルで王道の飲み方です。
ワイルドターキーの豊かな風味やコクのある味わいを損ねることなく、堪能できる飲み方です。
また、氷が少しづつ溶けていくことで、味わいの変化が楽しめるのも特徴で、ゆっくりと香りを楽しみながら飲むのがオススメです。
ワイルドターキーのハイボール
オン・ザ・ロックだとアルコール度数が強くて飲めない方にはワイルドターキーのハイボールがオススメです。
グラスに氷を敷き詰め、ワイルドターキーを適量注ぎ、ソーダで満たすワイルドターキーハイボールは、ソーダによる爽快感とワイルドターキーのスパイシーな味わいにマッチし、飲みやすいけど味わい深いお酒になります。
またワイルドターキーに黒胡椒を少量振りかけることで、より一層スパイシーさが際立ち、パンチのある味わいとなるのでオススメです。
ワイルドターキーのマンハッタン
本格的なワイルドターキーを使用したカクテルが飲みたい方はマンハッタンがオススメです。
マンハッタンはカクテルの女王と呼ばれ、世界中から愛されるカクテルです。
作り方はワイルドターキーライ、スイートベルモット、アンゴスチェラビターズを1滴を氷と一緒に混ぜ合わせ、ストレーナーを使いクープグラスに注ぎ、チェリーを添えるというシンプルでありながら、完成されたカクテルです。
大胆でありながら、エレガントな味わいのワイルドターキー・マンハッタン。是非バーで飲んで欲しいカクテルです。
ワイルドターキーの種類と値段を解説
ワイルドターキーのラインナップを5種類を紹介します。
それぞれの味わいの違いなどを参考に、自分に合ったワイルドターキーを見つけてみて下さい。
ワイルドターキースタンダード
まずはベーシックなワイルドターキースタンダード。
アルコール度数は40%で6~8年の熟成された原酒をブレンドしたバランスの取れた味わいが特徴です。
甘いバニラ感とほのかなスパイシーさを感じる味わいで、様々な飲み方でも堪能できます。
ワイルドターキーを初めて飲む方にオススメの1本です。
ワイルドターキー8年
値段:約2500円
ワイルドターキー誕生から現在まで変わらず作られているのがワイルドターキー8年です。
アルコール度数は50%と少し高いですが、繊細な味わいを楽しむことができるウィスキーです。
8年熟成となっているので、深い琥珀色が特徴で、繊細でありながら力強いウィスキーです。
ワイルドターキー13年
値段:約4500円
ワイルドターキー8年より更に熟成されたのがワイルドターキー13年です。
アルコール度数は45%となっており、長期熟成により、コクや香りがより深くなっているのが特徴です。
普段とは違う特別な日にぴったりなウィスキーです。
ワイルドターキー・レアブリード
値段:約3500円
6年、8年、12年の原酒をブレンドし、加水をせずにボトリングしたのがワイルドターキー ・レアブリードです。
アルコール度数は58.4%で、加水をしないことにより、ワイルドターキー本来の味わいが楽しめます。
生産量も少なく、ボトルにはナンバーが記載された特別なウィスキーで、ワイルドターキーの情熱を感じる至極のウィスキーとなっています。
ワイルドターキー・ライ
値段:約3500円
従来のワイルドターキーに比べ、ライ麦の割合を増やしたウィスキーがワイルドターキー・ライです。
アルコール度数は40%でライ麦の原料比率は51%以上となっています。
ライのスパイシーな風味が特徴で、ウィスキーベースのカクテルと相性がとても良いです。
マンハッタンやオールドファッションドなどのカクテルにぴったりなウィスキーです。
まとめ
ワイルドターキーについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ワイルドターキーはバーボンの代名詞のようなウィスキーで、創業以来から変わらぬ製法で、手間を惜しまず一本一本丁寧に作られています。
繊細でありながら豪快なワイルドターキーを是非楽しんでみて下さい。