ヴィンテージウイスキーをみなさんご存知でしょうか?
ウイスキーには、ヴィンテージウイスキーというものがあり、そのヴィンテージウイスキーの中でもジャパニーズウイスキーは高額で売買がされています。
今回は、そんなヴィンテージウイスキーについて解説していきます!
ヴィンテージウイスキーとは?
色んなところで、「ヴィンテージ」という言葉聞くと思いますが、皆さんはどのようなことをイメージしますか?
きっと、「ヴィンテージ品」とは、古いものや優れたもの貴重品などいうようなイメージを持たれている方が多いと思います。
しかし、ウイスキーにおいては、ちょっと違う使い方をする場合があります。
もちろんウイスキーにも古いものや優れたものといった意味合いで使われることはありますが、ウイスキーは、例えばBarなどに行って、『このウイスキーは○〇年ものです』と言われたら、古さを直接的に表すというよりは、ウイスキーの蒸留年のことを意味しています。
ただ、たまに熟成年のことを言われる方もいらっしゃるので、そこは一度確認されてみても良いかもしれませんが、通常であれば蒸留年のことを言います。
ここで問題なのが、「ワイン」です。
ワインも『ヴィンテージ』品と呼ぶことがあり、混同してしまいますが、ワインの場合は、原料であるブドウの収穫年を指すので、ウイスキーの蒸留年(ウイスキーを仕込み始めた年)とは一線を画します。
分かりにくいので、例を出すとウイスキーのボトルに、『Distilled (in) 1995』と書いてあったとしましょう。
その場合は、『1995年のヴィンテージ品』となり、1995年蒸留したウイスキーであり、1995年に蒸留した原酒のウイスキーで構成されているということになります。
オールドウイスキーとの違い
また、ウイスキーが好きな方の中には『オールドウイスキー』を集めている方がいらっしゃいます。
では、『オールドウイスキー』とは何でしょうか?
オールドウイスキーとは、ヨーロッパのコレクターにとっては、スコッチ750ミリリットルサイズのもの、日本では酒税改訂前の「特急表示のあるボトル」のことを言います。
先ほどからお話している、ヴィンテージウイスキーとはまたちょっと違うことになります。
では、ウイスキー好きな方はなぜ『オールドウイスキー』を集めるのでしょうか?それは、ウイスキーの時間の秘密と関係しています。
ウイスキーは瓶詰めされてから長い間時間が経つと、瓶の中のアルコールと水の分子間融合が進み、非常に口当たりの良い、まろやかなウイスキーになると言われています。
こういった変化は、ウイスキーによって全然違います。
長い間年月が経つと、その時代に愛される味になっていることがあるため、価値が上がることがあるという仕組みです。
ただし、これも色んな考え方があり、蒸留酒はアルコール度数が高いため瓶内での変化はないというウイスキーファンな度の考え方もあり、すべてのオールドウイスキーが価値が上がる訳ではありません。
あくまでも保存状態が良いウイスキーのみ価値が上がる傾向にあります。
高額買取されるヴィンテージウイスキー
ウイスキーとワインの価値変動には、大きな違いがあります。
実はウイスキーはワインと違って作られた年の出来、不出来により価値変動はほぼありません。
ではどういったもので価値変動が起こるのでしょうか?
ラベルや瓶の形状が現在と売られているものが変わっており、異なる形状で、まさしく『ヴィンテージウイスキー感』が満載。
蒸留所のオーナーが変わり明らかに味が変わってしまい、以前の味がもう作り出せなくなっているもの、また1樽1樽で異なる味わいが楽しめ、個性的で貴重だと言われいている「シングルモルトウイスキー」などはウイスキーの価値はあがります。
こういうったウイスキーは市場で10倍、100倍、1000倍の値段で売られることもあります。
その高額買取されるようなヴィンテージウイスキーの中でも、1970年前に作られて物は特に貴重なものとされています。
なぜなら70年代以降、ヴィンテージウイスキーブームに目を付けた大企業が小さな蒸留所を買い取り、効率的にウイスキーを作り始めたため、今までのウイスキーの良さが消え味が変わって、美味しくなくなったから・・とも言われています!
もし、Barなどに行って1970以前のスコッチウイスキーがあった場合、できれば飲んで貰いたいですが、かなり高額な金額がする可能性がありますので、懐に余裕のあるかたは是非試してみてください!
山崎50年
引用:日刊工業新聞
ジャパニーズウイスキーとして最も有名なウイスキーは「山崎」ではないでしょうか。
日本ではもちろん、その日本以上に、この「山崎」を世界中のウイスキーファンが評価しています。
その山崎が何年か一度に製造販売するのが「山崎50年」です。
この「山崎50年」は販売されるたびにウイスキー業界がざわざわするのですが、その「山崎50年」の売り出しの定価が100万円です。
高い!!と思った方もいらっしゃると思いますが、あくまで売り出し価格です。
完売後はさらに値段が跳ね上がります。
この100万円という値段で買ったバイヤーたちは、更にネットオークションで競りにかけますが、最高金額が香港のオークションで、まさかまさかの3250万円という金額で売りに出されたことがありました。
もはや、良く分からない金額ですが、家が1棟分建つぐらいの値段になるとは、凄いですよね。
グレンクラント50年
引用:流通ニュース
また、スコッチウイスキーのグレラントにも「山崎50年」と同じように50年物のウイスキーがあります。
こちらは、「山崎50年」程とはいきませんが、ネット販売で10万円ほどの商品となっております。
50年物のウイスキーとしては、リーズナブルで「山崎50年」と比較してしまうと、少し安いなと勘違いをしてしまいますが、良く考えてみると、それでも10万円はすごく高いですよね。
瓶に入っているといっても、そこまでたくさん入っているものではないので、グレラントもまた、凄く希少で高いヴィンテージウイスキーとなります。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか?ヴィンテージウイスキーは、日本ではあまり流通していないと言われています。
なぜならば、中国の富裕層が買い占めてしまい、日本には回ってこないと言われています。
特に「山崎50年」などは、世界中のヴィンテージウイスキーファンが狙っているウイスキーになりますので、手に入れるもの至難の業です。
いつかは、そんなウイスキーに巡り合ってみたいものですよね。
今回はヴィンテージウイスキーについてご紹介させていただきました。
期間が経てば経つほど、保存状態が良ければ美味しいと言われています。皆さんもウイスキーを飲む際には、是非いつ蒸留所で作られたのかを確認して飲むようになれば、また違った楽しみができるようになりますよ。