今、ハイボールブームの影響や、日本産ウイスキーが、世界のコンペティションで金賞を受賞するなど、改めて日本でも、注目を浴びているウイスキーですが、ウイスキーを飲むと、体にはどのような影響があるのでしょうか?
お酒は『百薬の長』ということわざがあるように、適量までなら体に負担が掛からず、健康に良いとも言われていますが、果たしてウイスキーには、本当に健康への効果はあるのでしょうか?
真相を確かめるべく、ウイスキーの栄養や成分、健康への影響を調査してみました!
ウイスキーの栄養成分
ウイスキーの栄養成分は、下記のようになっています。
- たんぱく質 0g
- 脂質 0g
- 炭水化物 0g
- 糖類 0g
- 食塩相当量 0g
驚くべきごとに、ウイスキーは、脂質、炭水化物、糖類など、太る原因となる要素が0gなのです。
これなら、他のお酒と違い「太るかも」という罪悪感を持たなくてもよくなります。
ウイスキーが健康に良い3つの理由
ウイスキーを飲むと、どのような健康に良いことがあるのでしょうか?
今回は、具体的に3つの理由をご紹介します。
リラックス効果
ウイスキーを飲むと、リラックス効果が得られるということが分かっています。
理由は、ウイスキーの香りです。
ウイスキーの芳醇な香りは、樹齢何百年と言う、樽のオーク材の香りが、樽熟成する過程で、大麦麦芽の成分と混じることによって、出来上がります。
このオーク材が混じった天然の香り成分が、アロマのような要素となり、匂いを嗅ぐと心身をリラックスさせると言われています。ちなみに、そのリラックス効果は、森林浴同等のリラックス効果が得られることが分かっています。
美白効果
肌のトラブルと言えば、シミやくすみですが、それらの原因となる代表的なものが、色素成分のメラニンです。
この肌トラブルの敵とも言える、メラニン色素ですが、ウイスキーには、このメラニン色素の働きを抑制する、チロシナーゲゼという成分が入っているため、シミやくすみを改善、美白効果までも期待できるそうです。
アンチエイジング効果
ウイスキーには、ポリフェノールがたくさん含まれていますが、実は、このポリフェノール、老化の原因のひとつ、細胞や血液中の脂質が酸化するのを防ぐと言われております。
加えて、抗酸化作用の強いとされるポリフェノールは、増えすぎた活性酸素を除去してくれるだけでなく、血液をサラサラにし、生活習慣病を予防する働きや、心臓疾患や動脈硬化の抑制をしてくれると言われています。
またポリフェノールには、抗酸化エラグ酸の成分が入っていますが、抗酸化エラグ酸はポリフェノールの中でも特に抗酸化作用が強く、癌の予防にも効果があることがわかっています。
ウイスキーがダイエット中に人気な2つの理由
ウイスキーはダイエット中にも非常に人気のアルコール飲料です。
そんなウイスキーがダイエット中に人気な理由は下記の通りです。
その理由を一つ一つ解説してみました!
ウイスキーは低糖質で太りにくい
ウイスキーの栄養成分を見ると、ウイスキーの糖質は0gですので、飲んでも、太りにくいと言われています。
では、なぜウイスキーは、糖質が0gなのでしょうか。
理由は、ウイスキーが「蒸留酒」だからです。
蒸留酒は、米や麦、芋などを使い、発酵させ、更に蒸留させたものです。
醸造酒ように、発酵したそのままの状態だと、原料の麦やコメなどに含まれるでんぷんが元になっているため、糖質は残ってしまいますが、蒸留酒は、発行後、蒸留するので、糖質やその他成分が取り除かれ、糖質が0gになります。
糖質が低いということは、飲んでも太りにくい飲み物だと言えますので、ウイスキーは、ダイエット中にも最適な飲み物だと言えます。
ウイスキーは一度にたくさん飲みづらい
ウイスキーと言えば、アルコール度数が、とても高い飲み物です。
アルコール度数が高いお酒なので、ビールなどと比べて、一度にたくさん飲んでしまうと体調を崩したりする危険性があります。
また、アルコール度数が高すぎて、飲み辛いという人もいるかもしれません。
では、そもそもウイスキーは、1日にどれぐらい飲んで良いものなのでしょうか?
一般的には、ウイスキーは、適正な飲酒量を、ダブル(約60ml)一杯まで、シングル(約30ml)だと二杯までとしており、大量に飲むものではないと言われています。
むしろ、逆を言うと、ウイスキーは、少しずつ味わいながら飲むのが醍醐味とも、言えるのかもしれません。
ただ、中には、健康には気を付けたいが、量をたくさん飲みたいという方もいらっしゃると思います。そういう方は、ソーダで割ったりして、ハイボールなどで飲むのが良いでしょう。
そうすれば、カラダへの負担が軽減され、且つ、ウイスキーの味わいも感じる事ができるので、飲みすぎなければ、健康に問題が生じることはありません。
ウイスキーは二日酔いになりにくい
一般的に、蒸溜酒であるウイスキーは、二日酔いになりにくいと言われています。
理由は、「コンジナーの量」が影響していると言われています。
コンジナーとは、お酒の中に含まれる水とアルコール以外の物質・成分のことで、要するに不純物のことです。
ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒は、製造の過程で、味わいを作るために、着色料や保存料を混ぜますが、これらがコンジナーに当たります。
この着色料や保存料は体内で消化されにくく、二日酔いを起こしやすい原因になっていると言われているため、ビールや日本酒、ワインなどは、二日酔いになりやすいお酒と言えるでしょう。
一方で、蒸溜酒であるウイスキーは、製造の過程で蒸溜を行うため、不純物は取り除かれ、純粋なアルコールとして製品化され完成します。
もちろん、アルコールですから飲みすぎると二日酔いになりますが、適量であれば、分解されやすく、二日酔いになりにくいとも言えます。
また、焼酎、ウオッカ、ジン、ウイスキー、ブランデーなどは、蒸溜酒ですが、ジンやウオッカなどは、Barで飲む場合には、カクテルベースとして使われることが多いです。
不純物の入ったエナジードリンクや甘味料の入ったジュースなどで割ることもありますが、添加物が多く含まれ、消化にも悪く、二日酔いを引き起こしやすくなっていることがありますので、「蒸留酒」だからといって、酔いにくい訳ではないようです。
ウイスキーはカロリーを気にせずに飲めるから人気
お酒に含まれるアルコールは、食べ物のカロリーとは少々違い、体に蓄積する栄養成分などを含まないことから、エンプティカロリー(空っぽのカロリー)と呼ばれています。
ここで、注意しなければいけないのが、いくら名前でエンプティカロリーと言ってもカロリーがない訳ではないので、飲みすぎると、カロリーが蓄積して太ります。
ただ、アルコールのカロリーは、熱として分解されやすいので、食べも物に比べて、体に蓄積されにくいといわれています。
お酒を飲んで身体が熱くなったり、顔が赤くなったりすると思いますが、これは、肝臓で代謝されたアルコールが酢酸に変わり、体内でエネルギーとして燃焼されるためです。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか?
ハイボールのおかげで、身近になったウイスキーですが、ただ「おいしい」だけでなく、適量であれば、健康に良く、また太りにくいことも分かりました。
飲みすぎに、注意しなければならないですが、どのお酒を飲もうか迷ったときには、ウイスキーを選ぶのも良いかもしれないですね。